こんにちは、みっしぇるです。

急に寒くなったり、暑くなったり。みなさんのご体調はいかがでしょうか。身体あっての…ですからどうぞご自愛くださいませ。これから梅雨も控えてますしね。

さて本題です。

「うちの子、本当に比が苦手で…」

中学受験の算数では本当によく聞く話です。でも実際に見ていると「比」そのものが分からない、というケースは

その前の段階、つまり分数の感覚が曖昧なまま、比に入っているケースが多いと思っています。

比と分数は、かなり近い存在です。

というより比の理解には分数的な感覚がかなり必要になります。例えば「3/5(さんぶんのご)」という分数。これは単なる“計算の記号”ではありません。

「5つに分けたうちの3つ分」

まずは、この感覚をしっかり理解する必要があります。ところが分数を“数字の並び”としてだけ見ている子は少なくありません。だから約分はできる。通分もできる。ところが

「3/5って結局どれくらい?」

「何を表しているの?」

ここが曖昧なまま進んでいる場合があります。そしてその状態で比に入る。例えば、

「2:3」

という比。これをただ“数字の並び”として見ている子は、比が伸びません。本来は、

「全体を5と見ている」

「2/5と3/5で分けている」

そういう感覚が必要です。つまり比ができないのではなく、“比を理解するための土台”がまだ弱い。ここを見落とすと比の問題をいくら解いてもなかなか改善しません。いや、解けば解くほど基礎から遠ざかる可能性があります(もちろん解き続けている間に「こういうことだったのか!」と開眼する場合がないわけでもない。ですが確率的には引く気がします)。そして、ここでよく感じることがあります。

「計算特化型の学習だけではこの部分は埋まりにくい」ということです。

もちろん、計算練習は大切です。解く速さも必要です。そして反復によって身につくものもあります。

ただ「なぜそうなるのか」「何を表しているのか」…つまり「しくみ」「前提」です。ここを考えないまま進むと分数がただの“記号操作”になってしまいます。だから少し問題が変わると止まる。応用になると崩れる。これは土台の問題だといっていいでしょう。

比が苦手な子に必要なのは新しいテクニックではなく、(場合によっては)分数まで戻ることです。

「そんな前に戻るの?」と思うかもしれません。でも実際は分数の意味が整理された瞬間、比が急に見えるようになる子は多いです。思った以上かも。

算数は積み上げです。今つまずいている場所だけを見ても解決しないことがあります。だからこそ「どこで分からなくなったのか」そこを見ることが大切です。

ザッツでも比が苦手な子には分数や小数、割合まで戻ることがあります。遠回りに見えるかもしれません。でもそれが一番早いことも多いのです。

算数は、“今”だけではできていません。前に学んだことが、全部つながっています。だからこそ「どこをやるか」だけではなく「どこまで戻るか」、それもとても大切な「指導」なのだと思います。

みっしぇる