こんにちは。みっしぇるです。
もうすぐ10月が終わります。今日は雨が降っていて少し肌寒いです。ようやく長袖の季節になって紅葉シーズン到来かな?でも木々が色づくのはもう少し先でしょうか。
来月には栃木シリーズが待っています。今は粛々と「やるべきこと」をやって来るべき時を待っています。とはいえ本当の勝負は来年の1・2月なので、あくまで「拍車をかける」意味合いが強いのですが。
さて、最近(といっても年単位での「最近」ですが)気にしていることがあります。それは子どもたちが「きかれたこと、問われたこと」を把握せずに答える傾向が強まっているということです。例えば「本文中ア~オに関する事柄で最も関係の深いもを次のA~Hの中から選びなさい」という問題。当然、最初は「アに対応するもの」を選択肢の中から選ぶのですから解答欄アにはアルファベットの選択肢が並ぶはずです。ところが解答欄にはカタカナが並ぶ…こんなことが増えたような気がします。
そんな時、高学年の場合ですと「本当に問題と【対話】出来てる?自分発信だけの【会話】になってない?」など指導がとびます。問題を解くということは、その問題の形式・問い方に【自分を合わせていく作業】です。つまりその問題との【対話】ができていないということになります。では【問題との対話】とは何か。それは「問題を基準にして考え、答えを出すこと」。比喩的に言えば「問題が話すことを全部聞いて、それに沿って考え解く」と言った方が伝わりやすいでしょうか。そしてそれは中途半端に読んで、脊髄反射のように「わかった!」で解答を埋めるやり方ではないということ。それはきっと対話ではなく「会話」で止まっていると思います。
「会話」は自分の言いたいことの一方通行でも成り立ちます。【対話】は「まず相手の話を聞く」をしなければならず、その一点においてのみ違いがあると思います。まずは問われることに「従順に【聞く】姿勢」をもたなければなりません。
子どもたちは元来、会話が得意です。いつも「自分のこと」は元気に話してくれます。しかし、「他人の話を聞く」「それに対して意見を述べる」対話はと言うと…。
「他人の話を【よく】聞く」「問題をよく読む」-簡単なようで実はトレーニングが必要なことです。本当の意味で「よく読むこと」が少しでも達成されれば、きっと目標の方から近づいてくれるんじゃないか。そう思っています。
子どもとは本来自分本位なんです。でも【対話】の意識ができることで少しずつ大人に近づくのだとも思っています。そしてその経験は無駄にはならないと考えています。
さぁ受験生たち。残された時間、しっかりと「問題と対話」しよう。自分の目標のために。
みっしぇる