こんにちは。みっしぇるです。
今夜は中秋の名月です。月は地球の日本という国から、こんなに眺められているということ、知っているのかな?
「そういえば去年の今頃もなんか見られてる気がしたなぁ…」そんな風に思っているかもしれませんね。
さて、今日は昼からタイトルの【志望校選定保護者会】(6年生)を行いました。数多保護者会はありますが、実を言うとこの種の保護者会がもっとも神経を遣います。理由は「夢(目標)と現実(現在地)」を否が応でも意識することになるからです。時間が無尽蔵であれば夢のままでもいいのですが、期限と期間が定まった受験ですのでそうもいかなわけです。受験と名の付く世界では全てついて回る「夢と現実」。特に義務教育中の受験なので高校受験よりもその面ではシビアなのかもしれません。教えている立場でも「もっと時間があればなぁ」…常に思います。
で、「何に気を遣うか」…それは保護者の方に「今のままでは志望校に届かないから現実を受け入れて、そういった路線に切り替えましょう」と誘導しなければならないから…ではありません。確かに志望校と現在位置の乖離がある場合はいずれ調整に入ります。ただその話はこの保護者会のテーマではないのです(【受験相談】かなぁ、それを言うのは)。それよりも伝えるのが難しいのは「目標をかなえるために、最大公約数のことを考えておきましょう」ということです。つまり「進学意思がない学校」もいまのところ「受験校の選択肢」に含めましょう、受験の可能性を考えておきましょうと伝えるのが難しいのです。12年しか生きていない少年・少女が一発勝負で結果が残せるか、やっぱり下準備が必要です。その「最大公約数を考えておきましょう」を伝えることに神経を遣います。
例えば栃木受験。特にザッツがある埼玉県久喜市は年内11月の「栃木受験」から受ける子が多いのです。それを目的意識をもって臨ませなければいけません。「目標に近づくために」使えるものは何でも使わなければなりません。栃木受験校は確かに問題の質も基礎的(年内受験だから)で、合格も期待できます。そこにそれぞれの「目的意識」があれば年明けからの埼玉入試、さらに都内入試に向けて弾みをつけることが可能です。もしそこで「進学意思がないから」で回避するのはとてももったいない話だと思うのです。
「一つの合格証書は一冊の問題集を解くよりも自信につながる」―
これは過去の受験生たちが言葉でなく、その後の姿勢・背中で教えてくれました。そして悔いのない受験を終えて私立の中学生になっていきました。やれるだけのことをやって。
かくして「最大公約数で考える」を伝える保護者会を本日終えました。
今年も受験生それぞれを鍛えつつ、大人に近い存在へ促していく季節になってきました。勝手ながら、毎年受験生たちは「作品」だと思っています。彼ら彼女らの「夢」の入り口、1/10まであと120日ほど。
さぁ、大人の側も少しずつ準備していくよ。
みっしぇる