「ねぇ、この問題はやった方がいいの?」

「みっしぇる、これどこ見ればわかるの?」

「みっしぇる、この問題質問していいですか?」

「できない」を「できる」に変えようと必死の冬期講習終盤。受験生たちの後ろに座って、ぼんやり君らを眺めている。

「自分を超えようとする」その背中。ほんの9か月前は受験なんてひと事だったのにね。今は…しっかり自分の意思で鉛筆を走らせて。

冬期中、クリスマスの日だってみんな最後まで残って振り返りしてた。正月明けだっていつもと変わらずみんな揃って、小テストも受けて。

「受験生」のその背中。

「自分に負けない」その背中。

初めて出会った時よりも相当逞しく見えるよ。

ようやくここまで来た。来られた。

その日まで一緒に。最後まで。一緒に。