「お試し入試」という言葉は好きじゃない。
そして受験生相手にはこの言葉を使えない。
なぜ?
言葉のとらえ方なのはわかっている。ただ「試している場合ではない」、「どの学校の入試でも全力でやる」という考えが大きいから。特に今年の3人には。
もし「お試し」が存在するとするなら事後に考えればいい。入試を終えて「もっとこうした方がいい」「次はこうしよう」「ここができなかったからこの辺をもう一回確認しておこう」、つまりは第一志望校を勝ち取るために弱点課題をあぶりだす契機と考えられるなら「お試し」でいい。
でもそれがないと「ゆるむ」んだ、受験生たちは。そこにピークをもって行く、そしてさらにピークを作る。その上でゆるまれると困るんだ。
大人は「お試し」なんて言葉使うけど、最初から言われると受験生たちは「試して合格したらたぶん大丈夫なんだ」って思っちゃうんだ。
そしてもう一つ。そのお試し校にもそこを第一志望にしている子が存在する。その子たちは最初から「ピーク」を作ってくる。その子たちとも戦わないといけないのだから。
だから「お試し」なんて受験はないよ。
出来れば1回で全員通したい。明日のSN校、来週のKT校。準備はしたつもりだ。
「全力で」-
彼らには伝わっただろうか。
明日のSN校にはこの半年、受験生たちのメンタルケアを手伝ってくれていナオ先生も来てくれるらしい。…寝坊できないなぁ。
あと8時間後に彼らのデビュー戦が始まろうとしている。