長かった夏期講習もいよいよ大詰め。来週中ごろまでとなりました。毎年この時期になると「あっという間だったな…」と感じます。「受験生を育てる」というのは終わりのないことなので何かやり残したことがあるような気持ちもあります。ですがやっぱり「早起きしなくて済む!」というのは正直言って嬉しいです。なんせ塾の人は夜型なもんで。

さて、今朝歯を磨きながらぼんやり思い出したことがありました。3年ほど前に前職場で卒業していったRさん。正確に言うとRさんがくれた【お手紙】です。卒業するときではなかったのですが、短く端的に、そしてていねいな書体で書かれた手紙でした。詳細は省きますが色んな逆境の中通い続けてくれていた子です。そんな子だったので自然とサポートをするようになり、そんな中でもらった手紙でした。短いながら感謝の気持ちを綴ってくれていました。

生徒からもらう手紙、これに勝る御礼の品はないですね。稀にですが受験後に御礼として現金や金券を用意してくれるご家庭がありましたが、全て断ってきました。正規の会費だけで充分だと思うからです。また「先生に御礼したいのですが何がいいですか?」とも何度か聞かれました。そんな時に「ご本人からのお手紙が一番いいです」と返答します。実際その後、生徒からもらうこともありますし、保護者さまからもらったこともあります…「本人に言ってもなかなか書かないので私が書きました…」という但し書きとともに。

頂いたお手紙は全て取ってあります。そして時々ですが読み返して一人ほっこりしたりとか。形の残らない仕事のなかで、唯一ものとして残るお手紙は今も自分を支えています。

みっしぇる