入試は「主要教科」(国算)と「副教科」(社理)に分けられることがあります。

中学入試でも4教科の配点で主要教科と副教科で傾斜がかかる場合が多く半分くらいの学校で「国算:各100点 社理:各50点」の割合です(この傾斜はあくまで一例で「国算:各100 社理:各75」なんてところもあります。いずれにせよ傾斜がかかっていますね)。都内に目を移すと「均等配点」の学校、つまり全教科が同じ配点のところも。

塾からすると志望校が求める学力が配点によってわかるので見ていると面白いです。その中でも主要教科同様、副教科にも「傾向」というものがあって、例えば社会科では「暗記能力」なのか「その場で答えを出す力」なのか、はたまた「学校が求める記述能力」なのか…。理科では表やグラフの中から推測される事象をまとめる力、「りんじく・滑車」に見られる目に見えない力のはたらきを計算させる…など。見ていると面白いです。

ここで忘れてはならないことが一つあります。どのような問題傾向であったとしても「社会科も理科も中学の教育課程でやる」ということ。つまり入試問題は「志望校に入ってから習う・習得する技量を測るため」に出題されるということです。そしてその入試問題は明らかに「学校の独自性」が表れやすいということ。算国と同じくその志望校の求めるものにアジャストしていくためには小学校の知識だけでは太刀打ちできないとはっきり言えます。そういう意味でも中学入試の社会・理科は単なる「暗記科目」とは言えない側面があります。だから出来るだけ早いうちに国算同様に授業は受けてほしい。それだけでもだいぶ違うはずですから。

欲を言えば社会・理科で習ったっことを「自分に関係することとして見られる力」「当事者として考える力」。これを塾で、行った先の中学校で養ってほしい。そのためにも今、社理を後回しにしてはいけない。

みっしぇる